天皇陛下のお誕生日の早朝、日本を代表する名馬が、また新たな歴史を刻んでくれました。
まだ4歳の牡馬は、世界各国を旅して走っていますが、どこへ行っても、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれます。
相方の坂井瑠星騎手も、まだ27歳と若い期待のホープ。
嬉しい海外GⅠレース初制覇となりました。
フォーエバーヤング
もうすぐ誕生日
フォーエバーヤングは、2021年産まれの4歳牡馬。
あの「世界の矢作」厩舎に所属し、ヤネは坂井瑠星騎手。
デビューからサウジカップまでの全10戦の手綱を握っています。

サウジカップ前の基本的なデータは上記の通り。
もうすぐ誕生日ですね。
自分自身で大きな誕プレをゲットした感じです。
5代血統表です。

あのディープインパクトの血が流れています!
お父ちゃんのリアルスティールも、矢作厩舎の馬でした。
国内では、皐月賞、菊花賞、天皇賞・秋で2着が3回。
GⅠ制覇まであと1歩及びませんでしたが、ドバイターフをムーア騎手で制しています。
これまでの戦績
サウジカップ出走前まで、9戦していますが、JRAで走ったのは、デビュー戦のみ。
しかも興味深いことに、1番人気ではありませんでした。
ちなみにそのときの1番人気はベラジオラオウという馬で、昨年夏まで中央に在籍していましたが、2着が最高で、勝つことができませんでした。
今は地方競馬に移籍し、2勝しています。
ここまで全9戦して、全て1番人気に推されていました。
脱線しましたが、フォーエバーヤングは、中央でデビュー戦しか走っていないので、もちろん中央GⅠ勝ちはありません。9
GⅠ級としては、全日本2歳雄優駿(川崎)、ジャパンダートクラシック(大井)、東京大賞典競走(大井)の3勝。
海外では、サウジダービー(GⅢ)、UAEダービー(GⅡ)の2勝、ケンタッキーダービー(GⅠ)とブリーダーズカップクラシック(GⅠ)での3着という戦績。
3歳にして、世界中を駆け巡り、素晴らしい結果を残してきていました。

特にケンタッキーダービーや、ブリーダーズカップクラシックでは、世界と差のない競馬を魅せてくれ、興奮させてくれました。
サウジカップデー
サウジカップは、2020年創設されたばかりで、まだ歴史の浅いレース。
サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で開催されている競馬の競走で、距離はダート1800m。
賞金総額2000万米ドルを誇る世界最高賞金競走。
今年で第6回目ということですが、記憶に新しいところでは、一昨年の第4回大会で、同じ矢作厩舎のパンサラッサが、吉田豊騎手を背に、壮絶な逃亡劇を演じ、世界を制しました。
当時の換算レートで13億円という高額賞金を得たことが話題となりました。
パンサラッサと言えば、その前年にもドバイターフを制し、天皇賞秋では、あのイクイノックスをあわやというところまで追い込んだ逃亡劇を魅せてくれ、ファンも多い馬。
国内GⅠ勝ちがなかったけど、高額賞金を得られるということで、夢が広がりました。
そして今年。
現役最強馬とも称されるロマンチックウォリアーが、ダート初挑戦と話題になりました。
そのロマンチックウォリアーが横綱相撲先頭を走る最後の直線、1完歩ずつ、確実に迫る差は、ゴール版の僅か手前で逆転し、見事な差し切り勝ち。
明けて4歳になったばかりのフォーエバーヤングが世界最高峰の賞金レースを勝ちました。
3着にも、後方待機から追い込んできた菅原明良騎手騎乗の8歳牡馬ウシュバテソーロが入り、この馬も約3億円をゲットした模様。
そのほかの日本勢も、川田将雅騎手騎乗の6歳牡馬ウィルソンテソーロが4着、三浦皇成騎手騎乗の4歳牡馬ラムジェットが6着に続くという好成績。
世界で活躍する日本馬が、3連休の中日の深夜に、素敵なプレゼントをくれました。
その他にもサウジカップデーはレースが行われ、日本馬が活躍してました!

6つの重賞レースが行われ、そのうちの4つを日本馬が制するという快挙。
高額賞金を得られる海外競馬で結果を出していると、ますます参戦する馬が増えそう。
海外で活躍してくれるのは嬉しいけれど、国内のGⅠがイマイチになってしまうのは、ちょっと悲しい。
難しいところです。
聞いてっていただき、ありがとうございました。
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