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雨が降りしきる京都競馬場の重馬場で行われた今年の宝塚記念。
戦前に多くの人が予想していた通り、馬場適正がモノをいう結果になったようです。
道悪適正から3番人気に推されていたと思われる⑫ブローザホーンが、大外、外ラチ沿いを駆け上がり、待望のGⅠ初勝利。
鞍上の菅原騎手も、嬉しいGⅠ初制覇となりました。
今回も予想のおさらいから。
6項目が②ジャスティンパレス、3項目が③ベラジオオペラ、④ドウデュース、⑨ソールオリエンス、⑫ブローザホーン、⑬ルージュエヴァイユとなりました。
本命は②ジャスティンパレスにします。なんといっても、相性抜群4戦4勝の強い味方ルメール騎手が背に乗ります。これは、とっても心強い。休み明けを気にしない同馬の強さが、ここでも発揮されるかと。当日の天候が気になるところではありますが、それは、どの馬にとっても同じ状況。能力の違いで勝ち切るかと。
対抗は④ドウデュースです。ダービーを勝ち、有馬記念も勝っているドウデュースですが、どうしても「強い!」というイメージが薄い。同世代のイクイノックスが「強かった」だけに、余計にそう感じてしまいます。そのイクイノックスにはダービーで勝っているのですから、本物のはず。そして、鞍上は武豊騎手。このコンビも国内レースに限って言えば、馬券圏外になったことがないという。これも今回心強いデータです。形がハマればというような印象もありますが、武豊騎手のエスコートでは、常に上位に来ているので、それも違うかと。今回も期待は大きいです。
印の付かない注目馬は、⑦プラダリアです。京都コースが得意なこの馬。重馬場の京都大賞典も勝っているので、悪天候で馬場状態が悪いことが予想されるのは、この馬には好都合かと。鞍上もグランプリ男の池添騎手というのも魅力的。一発があっても不思議ではありません。
オッズからも、2強対決というムードも漂っています。2強のヤネが武豊騎手とルメール騎手。これじゃあ、穴党は出番がありません。ただ、荒天予報も出ており、そこに賭ける猛者もいるかと。道悪想定で⑫ブローザホーンが人気している感じもします。
今年は淀の決戦となる宝塚記念。
強い馬が勝つのか、雨を味方にした馬が勝つのか。
結果は以下の通りでした。
勝ったのは、3番人気⑫ブローザホーンでした。未勝利を勝ち上がってから、1回も掲示板を外していないという堅実な馬。前走の天皇賞・春は、5番人気で見事に2着に入っていました。菅原明良が初めて乗った京都大賞典は、競走中止になってしまいましたが、それ以外は、全部馬券に絡む好走でした。京都でも好走しているし、道悪でも走っている。それらもあっての3番人気。GⅠ馬のドウデュース、ジャスティンパレスに次ぐ人気で、見事な走りっぷりを魅せてくれました。道悪を苦にしないような最後の直線の伸びっぷりは、凱旋門賞にチャレンジしてほしいって感じがしてしまいました。秋はどんな路線に行くのか、良馬場では、どんな戦いを見せてくれるのか。楽しみが膨らんだ力走でした。
2着は、昨年の道悪の皐月賞で抜群の追い込みを見せた⑨ソールオリエンスが7番人気という人気薄に反して突っ込んできました。鞍上の横山武史騎手も、一旦はヤネから外れましたが、再びもらったチャンスをしっかり生かしての好走でした。こちらもやはり道悪巧者でした。
3着も道悪巧者のイメージがある③ベラジオオペラが入りました。前走GⅠ大阪杯を勝っているのにもかかわらず5番人気に甘んじた今回でしたが、それを反するかのような今回の好走でした。横山兄弟の2着3着も、不思議ではなくなってきたからスゴイ。それに父上である横山典弘騎手も今年のダービーを勝ちました。スゴイ一家です。
というわけで、道悪巧者と思われていた馬たちが見事に上位を占めました。こちらのチェックでも3頭ともしっかり挙がっていたのは、誇らしい限り。人気馬を推して外しているので、イマイチなのは確かですが。
今年の上半期のGⅠは、終わってみれば、全ての勝利騎手が異なるという、グレード制導入後初となる珍しい記録となりました。その中には、嬉しいGⅠ初勝利となる騎手もいました。ルメール騎手や川田騎手ばっかり勝っているのも、仕方ないところもありますが、地道に努力してきた(みんなそうでしょうが)騎手が、初めてGⅠを手にするとかだったりすると、こっちまで嬉しくなってしまいます。できれば継続騎乗であることが望ましいですが…。
ここから夏競馬です。
来年のダービーへ向けた戦いは、既に始まっています。
ルメール騎手は、夏休みを取るそうですが、鬼の居ぬ間になんとか。
まだGⅠに縁のなかった騎手たちに、光が当たるような秋に向けての戦いを楽しみにしたいと思います。
聞いてっていただき、ありがとうございました。
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