新興国のことを知って、下落の次に来るであろうチャンスをゲットしよう

生活していくこと
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新興国は、欧米などの先進国に対して、経済的には水準が低いものの、高い成長性を秘めた国々のことを指しています。

新興国投資とは、具体的にどんな国のどんな株を購入しているのか。

新興国インデックスファンドの純資産高が一番多く支持を集めていると思われる『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』を例にとってみてみましょう。

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新興国って何?

投資対象地域

2022年2月のファンド月次レポートから、投資上位10の国と地域は以下の通りです。

  1. ケイマン諸島 17.1%  ※南北アメリカ大陸の間。キューバの南側。
  2. 台湾     14.9%
  3. インド     11.7%
  4. 中国      11.5%
  5. 韓国      11.5%
  6. ブラジル    4.7%
  7. サウジアラビア 3.7%
  8. 南アフリカ   3.4%
  9. メキシコ    2.0%
  10. タイ      1.7%

ちなみに目論見書を見ると以下のようになっています。

  1. 中国  34.0%
  2. 台湾  14.7%
  3. 韓国  12.6%
  4. インド 12.2%
  5. ブラジル 4.4%
  6. ロシア  3.9%
  7. サウジアラビア 3.4%
  8. 南アメリカ 3.2%
  9. メキシコ 1.9%
  10. その他 9.7%

ケイマン諸島!なじみのない地域が出てきました。少なくとも私には。

イギリスの領土で約6万人ほどの人口だそうです。

西インド諸島のひとつで、3つの島から構成されるとのこと。それにしても目論見書と運用内容が違いすぎますね。

どんなカラクリが新興国市場にあるのでしょうか。

新興国イメージ00

投資対象企業

2022年2月のファンド月次レポートから、投資上位10の企業は以下の通りです。

  1. TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFAC 台湾 半導体・半導体製造装置 6.7%
  2. TENCENT HOLDINGS LTD ケイマン諸島 メディア・娯楽 3.9%
  3. SAMSUNG ELECTRONICS CO LTD 韓国 テクノロジ・ハードウェア・機器 3.6%
  4. ALIBABA GROUP HOLDING LTD ケイマン諸島 小売 2.6%
  5. MEITUAN-CLASS B ケイマン諸島 小売 1.1%
  6. RELIANCE INDUSTRIES LTD インド  エネルギー 1.1%
  7. INFOSYS LTD インド ソフトウェア・サービス 1.0%
  8. VALE SA ブラジル 素材 0.9%
  9. CHINA CONSTRUCTION BANK-H 中国 銀行 0.9%
  10. JD.COM INC – CL A ケイマン諸島 小売 0.9%

1位の台湾企業は、半導体製造会社で、世界の半導体受託生産の5割を超える世界最大の工場だそうです。恥ずかしながら、初見です。

2位はテンセントで、中国の会社ですが、租税回避のためにケイマン諸島に登記上の本社を置いているため、上記のような表記になっています。

3位はサムスン電子、4位アリババです。日本でもなじみのある企業ですね。

そして5位は美団という中国の企業です。

4位のアリババ、5位の美団は2位のテンセント同様、租税回避のためにケイマン諸島に本社を置いているとのことで、カラクリが見えてきました。

一定の課税の軽減や免除される国や地域のことをタックスヘイブン(租税回避地)といい、その代表的な国としてケイマン諸島が挙げられています。

という訳で、実質的には中国企業が、2、4、5、9、10位ということになり、目論見書から大きくずれているという訳ではなさそうです。

動きは激しめ

この半年間の『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』と日経平均株価、米国S&P500指数の推移を比較したものが下のグラフになります。

新興国比較グラフ

この期間では、値動き的にはS&P500に比較的近い動きをしていますが、本来は、もう少し激しめな動きをする傾向があります。

そして直近では、ロシア・ウクライナ問題の影響から、下げが目立つようになってきています。

最近は負け気味

新興国インデックスファンドのリスクとして、地政学リスクというものがあります。

これがまさに今のロシア・ウクライナ問題にあります。

この問題がどのような解決を図るのかは知る由もありませんが、不安定な状態が続けば続くほど、悪い影響を受け続ける可能性が高いのではないでしょうか。

積立するなら早いほうが

『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』を例にとって、新興国のインデックスファンドについて見てきました。

このファンドは、米国を中心とした先進国のインデックスファンドを本線として、資金に余裕がある場合に、勉強のために保有してみたら面白いのではないかと思います。

メインで先進国、余裕ができたら新興国や他のファンドへと幅を広げていくと、自分の勉強にもなりますので、知識の幅が広がってくるかと思います。

あくまでも、投資は自己責任でと、どこに行っても言われてしまいます。

自己責任が取れるようにしっかり勉強して、幅を広げていくのも面白いのではないでしょうか。

聞いてっていただき、ありがとうございました。

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