日本人は、昔から人とお金のことを話さない文化になっているようです。
また、お金のことを学ぶ機会がないまま、大人になってしまう人も多いようです。
お金はどんなふうに稼ぎ、貯めて、使って、増やすのか、これらについて学んだことのある人は少ないのではないでしょうか。
これらのことをきちんと学ぶことによって、お金とうまく付き合い、お金を味方にすることで人生がより生きやすくなると思います。
金融リテラシーを上げよう
どうやって稼ぐのか
アルバイト
学生でいる間は、稼ぐことはアルバイトくらいかと思います。
このアルバイトというのも社会を知るには非常に大きな経験になると思います。
学業が最優先なのはもちろんですが、できる範囲で、様々な種類のアルバイトを経験することをオススメします。
そしていろいろな働き方を知り、いろいろな働く人と接して経験値を上げてください。
なるべく正社員で働いている人とコミュニケーションが取れるアルバイトがあると良いです。
どんなことを得意としているのか、どんなことで困っているのか、働きながらよく観察してみましょう。
自分が就職したり、起業したりするときにきっと役に立つと思います。
就職・起業・パート
学生を終え、社会に出ると、何らかの形で自分で稼ぐ必要があります。
お金を稼ぐ方法には、いくつかのパターンがあります。
- 月給・年棒=決められた期間働くことによる・・・企業や団体に就職など
- 時給・日給=決められた時間、日数による・・・パート、アルバイトなど
- 成果給 =売上量や仕事の成果による・・・起業した場合など
働き方を自分で決めるときに、上記の種類と向き合う必要があります。
自分がどのように稼ぎたいのか、そのためにはどのような力量を得る必要があるのか、就職するのか、起業するのか、しっかりと向き合わなければなりません。
その過程で、生涯得られるであろう金額も見据えることができます。
例えば、大学卒業して初任給22万円で年間賞与が5ヶ月分の企業に就職し、年1%ずつ昇給するような会社で、23歳から60歳まで37年間働くとします。
この場合の総所得は、約1.5億円という試算になります。
60歳定年というのもいつまであるかわかりませんが、60歳を過ぎても働き続ける場合は、その分、所得も増えることになります。
老後
そして年齢とともに収入は年金へと引き継がれていきます。
しかし、この年金制度もどう変わっていくかはわかりません。
現時点の最新情報を常に得ながら、自分のライフプランに組み込んでいくのが良いでしょう。
お金を稼ぐ
まずは、しっかりと稼ぐことが大事です。
そして、今より多く稼ぐためには何をしたらよいのか、情報収集や自己投資により、稼ぐ幅を広げることも大事です。
会社に就職するにしても、終身雇用や右肩上がりに給料が上がる時代というのは、既に昔の話になっているようです。
自分のために、自分が稼げる人になるために、うまく会社や時間を利用することも大事になってきます。
お金を貯める
お金を稼いだら、生活を維持していくために、貯めることも考える必要があります。
稼ぐことができている間は問題ないですが、何らかの理由により稼ぐことができない期間ができてしまった場合のための備えです。
一般的には3ヶ月分の生活費を貯めると良いと言われています。
その期間に、またしっかり稼ぐように準備をするためです。
貯めるためには、まず使う前に貯める金額を決めてしまうことが大事です。
いわゆる先取り貯蓄です。
「使う金額」=「稼ぐ金額」ー「貯める金額」
貯める金額は、毎月一定額にすることが望ましいです。
いくらにするのかは、実際に生活費を洗い出さないと決められないかもしれません。
次に示す使うでピックアップする項目から、貯蓄可能な額を決めましょう。
そして一度決めたら毎月必ず先取りできるようなシステムを構築し、当面の目標額である生活費の3ヶ月分の確保を目指しましょう。
お金を使う
お金を使うことは「使いたいこと」と「使わなければならないこと」の2種類で出ていきます。
使わなければならないことをピックアップすると、一般的には以下のように分類されます。
- 住居費:家賃や家の購入のためのお金
- 光熱費:水道、電気、ガス、通信のお金
- 食費 :食べるために使ったお金
- 教育費:学ぶために使ったお金
- 医療費:医療機関にかかったお金
現在の環境によって、使わなければならないお金は変わってくると思います。
また、自分でコントロールできるものもあるはずです。
稼ぐ金額から、貯める金額を引いた金額だけで生活できることが理想です。
それが難しいようであれば、どこにどれだけ使っているのかを見える化して、使う金額を減らすことができないか検討してみてください。
使わなければならないお金が多すぎると、貯めるお金にも使いたいお金にも回せないという最悪のパターンになってしまいます。
簡単に例を示してみます。
収入(手取り)20万円
支出 1.住居費 7万年
2.光熱費 3万円
3.食費 5万円
4.教育費 1万円
5.医療費 1万円 支出合計17万円
差額 3万円 → 毎月3万円を貯めるお金に
貯める目標金額 17万円×3ヶ月=51万円
毎月貯める金額と目標額が算出できました。これを毎月稼いだ分から先取りし、その残りで1~5の費用とそれ以外の支出を賄っていくことになります。
具体的に先取りするには以下の方法があります。
- 定期積立預金
- 専用口座を作り自動送金
給与が振り込まれる口座で、定期積立預金をして、給料日かその翌日に自動的に貯める金額を積み立ててしまう方法があります。
また、貯蓄用に別の銀行に口座を開いて、その口座に自動送金するような手続きをしてしまう方法もあります。
いずれにしても、振込手数料がかからない等の条件の良い銀行口座を開設し、そこを給与振込をするか貯蓄用口座にするとよいと思います。
お勧めなのは住信SBIネット銀行です。
SBI証券に口座を開設するなら同時にこちらの銀行も開設しておくと便利です。
お金を増やす
お金を増やすには、お金に働いてもらう必要があります。
稼ぐ金額から貯める金額、使う金額を引いてまだ残っているならば、その金額で積立投資をするのが理想です。
しかし、残るのは難しいという状況であれば、まずは頑張って生活費の3ヶ月分を貯めましょう。
そして、貯蓄額が目標額に達したら、貯める金額に回していたお金も全額増やす金額に回しましょう。
積立投資は早く始めれば始めるほど複利の力が発揮されるので、なるべく早く始めたほうがよいです。
この増やす金額の先取りシステムは、積立投資になります。
つみたてNISAやidecoといった制度を利用してもよいですし、普通に積立投資をしても良いかと思います。
増やす金額に回せるお金を多くするためには、稼ぐ金額を多くするか、使う金額を減らすしかありません。
稼ぐ金額を多くできることを探し、使う金額で削減できることをみつけていくのも人生のテーマかもしれません。
また、収入や生活環境が変わってきたら、その都度、全体の見直しをすると良いでしょう。
ライフプランにより、目的があるお金を得たいのであれば、稼ぐ金額を増やし、使う金額の最適化を図り、増やす金額を多くすることで、そこに近づくスピードも速まってます。
味方になる
算数はできても、お金の本質を理解していなければ、お金は味方になってくれません。
お金は生きていくためにはなくてならない大事なものです。
お金があればできることは増えます。
お金があることで選択肢が増えるのです。
やみくもにお金を貯めるべきだということではありません。
自分のライフプランに即した適切なお金を持つことが非常に大事なのです。
やりたいことがあったのにお金がなくてできなかったということが少しでもなくなるように、しっかりとお金のことを考えて、お金に味方になってもらうような考え方を持つことをおススメします。
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