将来必要となるであろうお金を準備しておくために、インデックスファンドへの毎月積立による投資を継続することは、とても効果的です。
作業としては、一度毎月積立を設定してしまえば、あとは決めたお金を積立をする口座に自動的に準備できるような設定もして、そこが不足しないように気をつけるだけです。
ただ銀行に貯金だけしていても、利息はほとんどつきません。
インデックスファンドへの毎月積立投資が、どれだけ有効なのかについて説明してきます。
時間の分散
ドルコスト平均法
毎月積立投資がどのように有効なのか、例を示します。
投資信託を毎月1日に1万円ずつ購入するという積立を設定したとします。
購入金額 | 基準価額 | 購入口数 | |
1月 | 10,000 | 7,500 | 13,333 |
2月 | 10,000 | 10,000 | 10,000 |
3月 | 10,000 | 12,500 | 8,000 |
合計 | 30,000 | ****** | 31,333 |
上表にある1月のように、基準価額が7,500円の時には、13,333口(10,000÷7,500×10,000)買うことができました。
また3月のように基準価額が12,500円の時には、8,000口しか買うことができませんでした。
このように基準価額が安いときには口数を多く買うことができ、基準価額が高いときには、少ない口数を買うことになります。
これによって、平均購入価格を下げることができます。
3ヶ月で3万円分購入していますが、平均購入価格は、9,574円(30,000÷31,333×10,000)となります。(※投資信託は1万口あたりで表現します。)
こういった購入方法のことを、ドルコスト平均法と言います。
ドルコスト平均法というのは、右肩上がりの相場に非常に効果的です。
アメリカ市場
アメリカの株価は、今まで長期的には右肩上がりに上昇してきました。
過去、世界恐慌やら、リーマンショック、コロナショックといくつもの下落相場を乗り越えてきています。
従って、この右肩上がりの市場であるアメリカの株価に、ドルコスト平均法で望むことは、とても効果的であると言えます。
ただし、これは過去の経験に過ぎず、これからのことは誰にもわかりません。
そのため、投資信託を保有したら、定期的に基準価額を確認するようにすべきでしょう。
また大きなニュースがあったり、世の中の流れが何か変わったりしたように感じたときには、基準価額がどうなっているのかを見る癖をつけておくと良いと思います。
相場が大幅に下落したとき
長く投資をしていると、相場が大幅に下落したり、冴えない状況が続くこともあります。
ニュースなどでも、「日経平均が続落しました」とか、「年初来安値を更新しています」などと言われるときです。
このようなときに自分の口座を見に行くと、マイナスだらけで不安になるかもしれません。
しかし、人によっては、暴落を待ってそこで買いに走ったりもします。
相場が不安定なときは、何が原因で不安定なのかを良く知ることで、経験値になります。
どんなニュースが株価を上昇させるのか、誰が何を言ったら株価が下落したのか。
目先の損益だけを気にしないで、情報収集したり、自分なりに分析したりすると、将来的に役に立ちます。
直近では、ロシア・ウクライナの問題も株価に影響を与えています。
○○ショック
過去を振り返ってみますと、数十年に一度くらいは下落相場がありました。
コロナショックのように毎日サーキットブレーカーが発動して株の取引ができなくなるというような非常事態もありました。
しかし、都度アメリカは強力に復活してきています。
それに追随するように世界各国も復活しています。
冷静に日常生活をしたり、不安定相場の原因を観察しているうちに、明るい話が聞こえてくるかもしれません。
自分の気になることを知っていくことで、知識も増え、自己スタイルも見えてくるでしょう。
不安になったら、不安の原因を探り、それを突き止めると、投資に対する理解も深まっていくことでしょう。
長い目で見ていこう
ライフプランシートなどで将来のことを考えると、現時点での見た目の損益は、ただの通過点であるような気がします。
損益は、確定しなければあくまでも見た目の損益です。
慌てて売買を繰り返したり、積立をやめてしまったりすることが、より不安な気持ちをあおることにつながるかもしれません。
下落時こそ落ち着いて、しっかり学ぶチャンスと捉え、様々な情報を取り入れましょう。
そしてくれぐれも積立をやめないこと、継続は力なりです。
ドルコスト平均法を理解していると、下落時はたくさん買えるからラッキーと思えたりもします。
同時に学ぶことで知識も増えたら更にラッキーです。
また、この積み立てている間にも世界は成長しています。
仮に年5%で成長しているとすれば、5%の複利の力も得続けることができるのです。
しっかり情報収集して経験値を積み重ねることで、暴落とも向き合えるようになってくるかもしれません。
それにもやはり長い年月が必要になることでしょう。
人生と同じなので、焦らず騒がずマイペースでいきましょう。
そのためには、積立をするお金を準備する経済力や、様々な誘惑に打ち勝つ抑止力も必要になります。
続けることは簡単なようで難しいことなのかもしれません。
しっかり継続して、多くの資産、豊富な知識、複利のパワーを得てしまいましょう。
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