晩婚化・晩産化が進む今、 「30代で子育て、40代で仕事、50代で老後準備」 そんな“昔ながらの人生の流れ”は、もう当たり前ではありません。
我が家もそのひとつです。 40代で第一子、50代で第二子。 そして、60代になっても教育費が続いていく未来が見えています。
でも、だからこそ、 この家族の時間を、誰よりも大切にしたい。 そんな気持ちで、今日も家計と向き合っています。
1. 晩婚・晩産家庭の「家計構造」はこう変わる
まず、晩婚・晩産家庭の家計は、一般家庭と比べて 支出のピークが10〜20年ずれる という特徴があります。
■ 一般家庭の支出ピーク
- 教育費ピーク:40代
- 老後準備ピーク:50代
- 老後開始:60代前半
■ 我が家の支出ピーク
- 教育費ピーク:50代後半〜60代
- 老後準備ピーク:60代
- 老後開始:70代前半〜中盤
つまり、 教育費と老後資金の“二重負担”が長く続く構造 になっています。
2. 教育費の“相場”をまず押さえる
2026年時点の教育費の相場をもとに、 娘(現在小4)と息子(未就学)の 総額試算 を出してみます。
■ 小学校〜高校までの総額(文科省データベースより)
公立
- 小学校6年:200万円
- 中学校3年:150万円
- 高校3年:140万円
私立
- 小学校6年:960万円
- 中学校3年:420万円
- 高校3年:300万円
※習い事・塾代は含まない
■ 習い事・塾代の平均(2026年)
- 小学生:年間20〜40万円
- 中学生:年間40〜60万円
- 高校生:年間20〜40万円
3. 我が家の場合はいくらになるのか
娘・息子が 公立→大学進学 した場合の総額を試算します。
■ 娘(小4)
- 小学校:200万円
- 中学校:150万円
- 高校:140万円
- 大学(国公立):550万円
- 習い事・塾:総額300〜400万円
合計:1,340〜1,440万円
■ 息子(未就学)
同条件で同じく 1,340〜1,440万円
■ 兄妹2人の総額
2,700〜2,900万円
ここに「物価上昇率2%」を加味すると、 実質3,200〜3,500万円規模 になります。
4. 教育費のピークは「いつ来るのか」
我が家の場合、教育費のピークは以下の通りです。
- 娘:中3〜高3(約10年後)
- 息子:中3〜高3(約15〜18年後)
つまり、 50代後半〜60代が“教育費の最大ピーク” になります。
一般家庭より 10〜20年遅れてピークが来る のが特徴です。
5. 老後資金は「いくら必要か」
2026年の老後資金の目安は以下です。
- 夫婦の生活費:月25〜30万円
- 年間:300〜360万円
- 65〜90歳の25年間:7,500〜9,000万円
ただし、
- 年金:夫婦で月20〜22万円(見込み)
- 年間:240〜260万円
- 不足分:年間60〜120万円
不足分を25年間で計算すると、 1,500〜3,000万円が“老後の必要資金” になります。
6. 我が家の「教育費 × 老後資金」の同時試算
以下は、我が家の現実的なシミュレーションです。
■ 教育費
- 3,200〜3,500万円(物価上昇込み)
■ 老後資金
- 1,500〜3,000万円
■ 合計必要額
4,700〜6,500万円
これが、 晩婚・晩産家庭の“リアルな必要資金” です。
7. では、どうやって乗り越えるのか
結論としては、以下の3つが現実的です。
■ ① 教育費は「18歳で1,200万円」を死守
- 児童手当:200万円
- お祝い金:50〜80万円
- 積立:月3万円(18年で648万円)
- 投資運用:年3%で増加
→ 1人あたり1,200万円は十分狙える
■ ② 老後資金は「配当金+インデックスファンド」を前提に
- 65歳で完全リタイアは現実的ではない
- リタイアは、配当金で年100〜150万円稼ぐことができたら考える
- 年金+配当金で生活費の8割をカバー
- 資産の取り崩しを最小限にする
■ ③ 50代〜60代は「教育費と老後資金の二刀流」
- 教育費:月5〜10万円
- 老後資金:月3〜5万円
- 合計:月8〜15万円の“未来投資”
教育費は、子どもの年齢や進路によって大きく変わりますが、 公立中心の家庭では 月5〜10万円 が現実的なレンジです。
これが、晩婚・晩産家庭の現実的な戦略です。
8. 2026年の子育ては、昔の常識では測れない
そんな中、こんなニュースがありました。
大阪で普通に子育て 30代なら月45万6000円(Yahoo!ニュース)
これは「贅沢な暮らし」ではなく、 “普通の子育て”で必要な金額だというのがポイントです。
2026年の家計は、
- 物価上昇
- 習い事の高額化
- 教育費のインフレ
- 税・社会保険料の負担増
これらが同時進行しています。
昔の感覚では追いつきません。
でも、 遅れてきた家族の時間を、私は全力で抱きしめたい。 その気持ちだけは、揺らぎません。
もちろん、数字だけを見れば不安になるかもしれません。
でも、家計は“未来への地図”であって、“恐れるための材料”ではありません。
子どもたちと過ごせる時間は、思っているよりずっと短い。
だからこそ、これからも家計と向き合いながら、家族の時間を丁寧に積み重ねていきたい。
未来の不安より、いま目の前にいる子どもたちの笑顔を大切にしながら。

コメント