働かなくても生活していけるという経済的自由への近道は、すぐにたどり着けるというものではありません。
これは年月の積み重ねで得られるものであり、一朝一夕で得られるものではないからです。
時間がかかるからと言って、何もアクションを起こさなければ、何も変わることはありません。
経済的自由を得るために必要な資産運用というもの、その資産運用で必要不可欠となる投資信託がどんなものかを知ることで、経済的自由への道が開けてきます。
ここでは、投資信託とは何か、どんなものがあり、何に注意したら良いのかを説明していきたいと思います。
投資信託
投資信託ってどんなものなの?
資産運用を始めたいと思っていろいろなことを調べていくと、投資信託という単語に必ず出会うかと思います。
しかし、いったい何者なのか、知らない人もいるかもしれません。
また言葉だけを聞いて、なんとなくイメージできている人もいるかもしれません。
簡単に言うと、投資信託は「詰め合わせ商品」です。
投資信託は、現在日本に6,000本以上もあると言われています。
どんな詰め合わせ商品があるのか、どんな投資信託を選んだらよいのか、じっくり見ていきましょう。
インデックスファンドとは?
投資信託を大きく分けると2つに分類されます。
ひとつが、インデックスファンド、もうひとつがアクティブファンドです。
まず、インデックスファンドについて説明します。
テレビや新聞などのニュースでたびたび日経平均株価という単語を目にしたり、耳にしたりする機会があるかと思います。
この日経平均株価というのは、日本経済新聞社が選定した225銘柄の株価の平均値です。
また海外のニュースで、ダウ平均株価という単語が使われることがあります。
これもダウ・ジョーンズ・インデックス社が選定した50銘柄の平均値です。
そしてこの日経平均株価や、ダウ平均株価のことを指数と呼びます。
指数にはこのほかに、TOPIX(東証株価指数)やS&P500(アメリカ)、上海総合(中国)などがあります。
インデックスファンドというのは、これらの指数に連動することを目指して運用される投資信託のことです。
指数が上がれば、インデックスファンドの価格も上がりますし、下がれば下がります。
これらが機械的に運用されているため、基本的に手数料が安価となっています。
手数料の詳細については後述します。
アクティブファンドとは?
インデックスファンドに対し、ファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロが、独自の調査をして株を購入していく投資信託のことをアクティブファンドと言います。
投資のプロの方が、買ったり売ったりする株を決めるため、そのプロの人のコスト分、手数料がかかります。
もちろん、アクティブファンド内で株を買ったり、売ったりするのにも手数料がかかっています。
従って、インデックスファンドに比べて手数料が高い傾向にあります。
投資信託の運用対象
インデックスファンドとアクティブファンドの説明のとき、株のことだけ取り上げていますが、実際に投資信託は以下の項目に分類されて運用をしています。
株式対象 : 日本、アメリカ、中国、インド、先進国、新興国など
債券対象 : 日本、アメリカ、先進国、新興国など
不動産対象 : 日本、アメリカ、先進国など
バランスファンド : 株式、債券、不動産をバランスを決めて
上記以外にも、様々な投資信託があり、その数は6,000本を超えると言われています。
実際に私たちが経済的自由を得るために投資対象としたいものは、上記範囲内ですので、当面、これだけ知っていれば問題ないと思います。
手数料
投資信託を保有するにあたり、手数料が発生します。
手数料は以下の3つのパターンが存在します。
- 購入するとき : 買付手数料
- 持っている間 : 信託報酬
- 売却するとき : 信託財産留保額
まず、買付手数料ですが、これは、購入する場所によって異なることがあります。
同じ投資信託でも、ネット証券では0%、銀行窓口だと1%とかは普通にあります。
どこで購入するかが大事になってきますので、しっかり確認しましょう。
SBI証券であれば、ほとんどの投資信託の買付手数料は0%となっています。
念のため、しっかり確認する習慣をつけておくとよいかと思います。
特に毎月積立などを設定する場合には、購入の都度、手数料が発生しますので、要注意です。
次に信託報酬ですが、銀行で買おうが証券会社で買おうが変わらず、日々徴収されています。
毎日発表される基準価額(投資信託の値段)は、この手数料を引いた値です。
一般的には、インデックスファンドのほうが、アクティブファンドよりも安価になっています。
理由としては、ファンドマネージャーによる手間が掛かっていることが大きいです。
インデックスファンドであれば、できるだけ安い信託報酬を設定している投資信託を選んだほうが、リターンが大きくなります。
目論見書という投資信託のパンフレットみたいなのものに書いてありますので、確認してみてください。
また、yahoo!ファイナンスや、モーニングスターといったサイトでも調べたり、比較したりすることができます。
ぜひ活用してみてください。
最後に信託財産留保額ですが、これもどこで買っても同じです。
投資信託により、この信託財産留保額がないものもあります。
同じようなインデックスファンドであれば、ないものを選んだほうが良いでしょう。
投資信託の購入
日本の株と投資信託を最低限度購入する場合、簡単にまとめると下表のようになります。
費用 | 投資先 | 購入タイミング | |
日本の株 | ある程度必要 | 1つずつ | 9時~15時(昼休みあり) |
投資信託 | 100円~ | 複数 | 1日1回 |
投資信託によって購入日が当日だったり、翌日だったりと決まっています。
詳しくは、購入する投資信託が決まったときに、目論見書を確認しましょう。
SBI証券では、投資信託は100円から購入することができます。
メリット
日本の株は、トヨタ自動車とか、ソフトバンクとか、その会社の株を1つ(100口単位)で購入するのが一般的です。
最近では、ネオモバイル証券やSBI証券でも1株で買えるようにはなってきています。
個別の株を買うには、またその会社のことを調べたりする、いつ買うのが適切なのか考えたりする時間がひつようになってきます。
そのため、少しハードルが高いです。
しかし投資信託の場合は、この詰め合わせ商品を100円から、いつでも何回でも買うことができます。
しかも、詰め合わせなので、複数の投資先に投資することができます。
デメリット
日本の株は市場が開いている間であれば何度でも売買できますが、投資信託は1日に1回しかできません。
また投資信託は、株価のように、指値注文もできません。
投資信託によっては、注文した翌営業日の基準価額で決済されるものもあるため、急激に市場が変化したときに、速やかな対応を取ることが難しくなります。
タマゴはひとつのカゴに盛るな
投資の勉強をしていると良く出てくる言葉に「タマゴはひとつのカゴに盛るな」というのが出てきます。
ひとつのカゴにタマゴを盛っていると、落としたら全部割れてダメになってしまうということです。
カゴをいくつかにわけることで、助かるタマゴも出てきます。
このことを運用の世界では分散と言います。
投資信託は、分散がとてもよくできた商品です。
間違った選び方をしなければ、経済的自由への道は、きっと見えてくることでしょう。
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