初めてのお通夜に告別式。娘は何をどう感じたのか。

子育てのこと
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先日97歳の祖母が亡くなりました。

娘と息子にとっては、初めての身内との別れ。

猛暑が少しだけ和らいだ2日間は、ひいばあとの思い出が蘇る時間となりました。

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娘とひいばあ

朝食をともに

娘が幼稚園に入り、ひとりでなんでもやりたくなったころから、ママの実家にいる間の朝食は、ひいばあとばあちゃんと三人で、ということが多かった。

ひいばあは、ばあちゃんちから200mくらいしか離れていないところに住んでいました。

そこでお店を営んでいたのですが、これも、1年前くらいまでは営業をしていました。

最後の方は、品揃えもそれほどありませんでしたが、昔は、日用品、たばこ、なんでも揃っていたようです。

朝早くから夜遅くまで営業していて、まるでコンビニのようだったとか。

そんなひいばあのここ数年の生活のお手伝いをしていたのが、ばあちゃんでした。

朝食、昼食、夕食と三食を準備して届ける毎日。

デイサービスに行くようになってからは、その頻度が少し減ったようですが、それでも最後までイチバン身の回りのお手伝いをしていました。

そんなばあちゃんがいたから、娘は、ひいばあのところで、たくさんの時間をいっしょに過ごすことができました。

一緒にご飯を食べたり、折り紙をしたり、歌を歌ったり、絵を描いたり、いろいろしてきたようです。

だから、娘もひいばあが大好きで、ちょっと元気がなくなった最近の様子は、非常に心配しいていました。

お通夜

学校が終わって、宿題を済ませ、歯医者さんに行ってからばあちゃんちに向かいました。

お通夜は18時から。

すべてを一生懸命頑張った娘とともに、ばあちゃんちで喪服に着替えて、お通夜会場についたのは、式の5分前でした。

案内されて着席すると、すぐに式が始まります。

初めてのことに戸惑いながらも、約1時間、頑張って最後まで参加することができました。

お通夜は、娘にとっては、よくわからない長い時間だったかもしれませんが、ひいばあとのお別れであることはわかっています。

お焼香はママの横にいただけでしたが、明日の告別式にはパパが一緒にやろうかと思っています。

何事も経験しておくのがいいと、経験したうえで、娘がどう感じていくのか、いろいろ話をしていきたいと思っています。

おてがみ

ひいばあにおてがみを書きたいと言っていた娘。

書いたのは告別式の当日、待合室でのこと。

一番乗りで到着した我が家一行は、待合室の中央奥に陣取り、そこで娘はおてがみを書き始めました。

写真を撮ろうと思っていたのですが、息子が散歩に行きたそうだったので、そちらに対応していたら、撮りそびれてしまいました。

拙い記憶を頼りに雰囲気だけ。

ひいばあへ

てんごくにいけるのかな。

だいじょうぶだよ。

おうえんしているからね。

文言は違ってるかもしれませんが、雰囲気はこんな感じ。

もう少し長かったかな。

あとは、大好きな絵を一生懸命書いていました。

最近小学校で仲良しのおともだちの絵の影響を受けて、画風も少し変化があります。

ひいばあを描いたようですが、とってもかわいらしい女の子の絵が描いてありました。

告別式

告別式が始まり、しばらくすると、娘の様子がおかしいです。

しばらく黙って見守っていると、「ないちゃった」って言いました。

「悲しいときは泣いていいんだよ。」って言ったら、そのまましばらく泣いていました。

ひととおり泣いたら、気が済んだのか、パパにくっついてきて、そのまま少し寝てました。

いろんな感情が彼女の中にも沸き起こっていたことを想像してみました。

たくさん一緒に朝ご飯を食べ、絵を描いたり、歌を歌ったりした時間。

おそらく、曾孫の中では、そうした時間をイチバン多く過ごせたのではないかと。

だから、やっぱり悲しく、寂しく、つらくなったんだと。

今回のお通夜、告別式への参列は、見送ったらどうかと祖父から提案がありました。

でも、パパは参列させたかった。

ひいばあと、しっかりお別れして、娘がどう感じて、それをどう表現するのか知りたかったし、経験させたかった。

来てよかったと思いました。

お通夜では見ているだけだったお焼香も、今回はパパと一緒に行って、自分でもやりたいと言ったので教えてあげました。

そして、とうとう最後のお別れのときが来てしまいました。

棺に生花を手向けます。

娘はママと、息子はパパと一緒にひいばあの近くに行きました。

お花と一緒に手紙を棺に入れる娘の目からは、涙があふれています。

息子はまだよくわからないのですが、ひいばあにバイバイしようと言ったら、手を振ってバイバイしてました。

ママも涙を流しながらお別れの言葉を言っています。

パパは、おばあちゃんにありがとうを言うことができました。

それぞれのお別れが終わり、みんなで棺の蓋を持ち、乗せました。

そして、火葬場まで本当に最後のお見送りです。

出棺

最後に、お焼香をして、ひいばあの顔を見て、お別れを言いました。

娘はもう1度だけひいばあの顔が見たいと言ったので、パパが抱っこして棺の中のひいばあに一緒にお別れをしました。

娘は、この間、終始涙を浮かべ、とても寂しそうに、悲しそうにしていました。

パパにくっついてきたので、しっかり抱きしめてあげました。

こうして、ひいばあとのお別れが終わりました。

精進落とし

献杯をして、お昼ご飯をいただきました。

もう気持ちが切り替わっているのか、娘は、いつもの娘になっていました。

楽しそうに食事をとると、ママのいとこのこどもたちと遊び始めました。

ひいばあの孫は7人、そして曾孫も7人。

曾孫は小学校2年生を筆頭に、1歳1ヶ月まで、男3人、女4人です。

誰一人欠けることなく参列し、ひいばあを見送りました。

収骨するまで、食事のあとは、曾孫たちは楽しそうに遊んでいました。

そして、娘も、ひいばあの骨もしっかりと箸で拾って、骨壺に入れることができました。

最後に近い人でお顔の骨をと言われると、娘もやりたかったらしく、自ら前に出ていく意思の強さ。

ママと一緒に近くに行き、順番にお顔の骨を拾って骨壺に入れました。

それが終わると散会。

散会しても、しばらくはこどもたち同士で、じゃれ合っています。

最後に、バイバイって大きな声で言ってました。

また1ヶ月後くらいには、ひいばあの四十九日法要で会えるというと、嬉しそうでした。

こういう縁もひいばあが作ってくれたものです。

とても面倒見がいいママのいとこのお姉さんもいて、朝から折り紙したり、絵を描いたりと、たくさん遊んでもらいました。

娘は、そのお姉さんも大好きなようです。

ひいばあが繋いでくれてた縁を、これからも大事にしていきたいと思います。

ひいばあとの別れを経験した娘は、また少しお姉さんになったような気がしました。

ひいばあの死をしっかり受け止め、悲しいと言う感情を持ち、涙を流す。

娘は、しっかり成長しているようで、こういう感情が持てるような経験をさせてくれた、ばあちゃんとひいばあにも感謝です。

きっとひいばあは、天国で娘の手紙を、ニコニコしながら読んでくれていると思います。

聞いてっていただき、ありがとうございました。

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