寄ってっていただき、ありがとうございます。
大波乱の幕切れとなりました。
15頭中、14番人気、ブービー人気の⑨テンハッピーローズが勝ちました。
鞍上の津村騎手は、嬉しいGⅠ初制覇となりました。
2004年のデビューから苦節20年。
同期には、川田騎手や吉田隼人騎手、藤岡佑介騎手らがいます。
涙の会見は、笑いありでとても人柄を感じさせられました。
人気はなかったけど、勝てて良かったですね、津村騎手!
今回も予想のおさらいから。
3項目が⑤ウンブライル、⑥マスクトディーヴァ、2項目が②フィアスプライド、⑧サウンドビバーチェ、⑩ナミュールとなりました。
本命は、⑩ナミュールにします。
昨年秋のこの舞台で行われた富士ステークスで1番人気に応えて勝ち切ってから、ついに彼女の目が覚めたようです。続くマイルチャンピオンシップも見事に差し切り、海外遠征でも、香港で3着、ドバイで2着と、GⅠでも結果を残してきています。ここは牝馬同士の戦いで、メンバー的にも期待が高まるところ。鞍上の武豊騎手は、JRA通算4,500勝まで、土曜日が終了した時点であと1つと迫ってきています。このレースを前に決めてしまうかもしれませんし、ここで決めるかもしれません。本格化した⑩ナミュールに、最高のパートナーが来てくれたと思います。ここで勝って、秋には強い3歳馬たちを迎え撃つ戦いをしていってほしいと思います。
対抗は、⑥マスクトディーヴァにしました。あのリバティアイランドに1馬身差まで詰め寄ったのが昨年の秋華賞。東京新聞杯では展開が向かずに6着と敗れましたが、阪神牝馬ステークスでは、先行すると危なげなく押し切りました。前が止まらない今の府中では、先行できる力は、新たな武器となって、⑩ナミュールに対抗できるものがあるかと思います。
3番では、⑤ウンブライルです。前走の阪神牝馬ステークスでは、買ったマスクトディーヴァより早い上がりの脚で、半馬身差まで詰め寄りました。斤量が1キロ軽かったとはいえ、なかなかの見せ場となりました。昨年のNHKマイルカップでは、同じコースで2着に来た実績もあります。長期休養明けから2戦使ってのここが勝負となりそうです。
結果1番人気から3番人気を推すという、牝馬限定戦ではありえないような予想となりましたが、ここでは、力が抜けているのではないかと思います。
しっかりと強い馬が勝って、海外から強い馬がやってくる安田記念へと駒を進めて行ってほしいと思います。
結果は以下の通りでした。
勝ったのは、14番人気の⑨テンハッピーローズでした。単勝は208.6倍という高配当で、過去のGⅠ単勝オッズ、高配当ランキングの第4位に入りました。単勝200倍を超えていた馬は、この⑨テンハッピーローズを含めて4頭。人気薄の逃げ切りという訳でも、無欲の追い込みという訳でもなく、正攻法での強い勝ち方が印象的でした。2着には、1馬身以上の差をつけていたのも驚きです。津村騎手がインタビューで言っていた通り、左回りに良績があったのですが、ちょっと選ぶのは難しかったですね。だから208倍もついているのでしょうけど。
2着はルメール騎手の②フィアスプライドでした。こちらも6歳馬。前走の中山牝馬ステークスで1番人気を裏切る9着となり、陣営は引退を撤回してここへ望んできたそうです。そんな意地とルメール騎手の好騎乗で、2着を確保しました。
3着は1番人気の⑥マスクトディーヴァでした。終始マークされる厳しい展開で、なかなか抜け出せませんでした。スムーズに行ったとしても、勝ち馬までは届かなかったかも。
人気を分けた⑩ナミュールですが、レースの前半が5ハロンが56.8秒というおあつらえ向きのペースでしたが、全く弾けませんでした。⑥マスクトディーヴァ同様、マークはきつかったようですが、それにしても、です。やはり、帰厩10日間という異例の挑戦は、厳しかったのでしょうか。海外遠征の疲れが残っていたのか、と考えるのが妥当のような気もします。その辺を予想の段階で加味できなかったのは、ちょっと残念でした。
荒れるヴィクトリアマイルにふさわしく、大荒れの結果となりました。牝馬の体調は、やはり難しいものがあるようです。休み明けの馬が走るような調教管理技術が向上してきたとはいえ、臨戦過程はしっかりと考慮しての予想をすべきと反省した次第です。
ナミュールは、2歳の頃から注目していた好きな馬なので、ここで埋もれることなく、復活してくれることを期待して、次走を楽しみにしたいと思います。
それにしても勝った津村騎手は、見事でした。
カレンブラックヒルで、オークス、秋華賞、ジャパンカップと2着はありましたが、やっと勝てました。
「もうGⅠは勝てないかもしれないと思っていた」とインタビューで話されていましたが、そんな苦労が報われた最高の結果でしたね。
奥様とお子さまは、パパのGⅠよりもJリーグを観に行っていたそうですが、今度は人気を背負った馬で、家族の目の前でGⅠ勝ちを決めてほしいと、インタビューを見ていて思いました。
競馬って、こういうドラマがあるから楽しいですね。
聞いてっていただき、ありがとうございました。
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